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【EDSFレポート】STARCならではの仕事、TLモデリングガイドとIP機能検証ガイド

Electronics Design and Solution Fair 2009に出展していたSTARCのブースレポート。

STARCは、STARCAD-CEL、STARCAD-Clouseauといった開発中の次世代設計フローと合わせて、もう一つの活動の柱である標準化活動の成果を展示。

edsf2009_STARC-03.jpgEDSFair開催直前の1月16日に発表した「TLモデリングガイド第2版」は、トランザクションレベルの設計資産の再利用性と相互運用性の向上を目指し、抽象レベル、モデル構造、通信APIの標準化を行ない、その設計手順を示したもので、昨年リリースした初版の内容をOSCI TLM2.0に対応させたもの。

STARC企画部 部長代理の古井氏によると、昨年リリース以降、TLモデリングガイドのダウンロード数は1000件を突破。この数は、STARC幹事会社(大手電機メーカー)以外のユーザーによるダウンロード数という事で、相当な反響があったことが伺える。

「TLモデリングガイド第2版」は、STARCサイトですぐに購入することが可能。価格は¥4620(税込)で送料はSTARCが負担してくれる。

古井氏に聞いたところ、STARCでは本モデリングガイドの普及を目指し、エッチ・ディー・ラボ社の協力を得て今年中にトレーニング講座を開設する予定。また、初版リリース時に多数寄せられた「ソースコードを提供して欲しい」という設計者のリクエストに応え、リファレンスモデル(ソースコード)の提供も計画しているという。

edsf2009_STARC-01.jpgもう一つ、STARCの標準化活動の成果として展示していたのが「IP機能検証ガイド」。
こちらも1月16日にリリースが発表されたばかりのガイドブックで、タイトル通りIPの機能検証基準の標準化を目指すもの。構成としては、機能検証仕様策定編、テストベンチ開発編(開発中)、テストベンチ適用編(開発予定)の3部構成となっており、今回出版されたのは「機能検証仕様策定編」。

興味のある人には、無償で配布されている「クイックガイド」で内容構成を確認することをお勧めするが、すぐに欲しいという人はオンライン購入が可能。価格は¥6300(税込)でこちらもSTARCが送料を負担してくれる。

「IP機能検証ガイド―機能検証仕様策定編」は、IPの設計を依頼する側と請け負う側の共通インタフェースとして、判断基準となる検査項目をまとめたもので、STARC及びSTARCメンバー会社の検証エキスパートが約2年の歳月を費やして作成。実際にPCI ExpressやUSB2.0、AMBAバス、UARTなどの機能検証仕様を作成し実証した結果を元に編集されているとの事で、今まで誰も手をつけなかった膨大な作業をまとめあげた成果は大きい。(ドキュメント量も非常に多い)

edsf2009_STARC-02.jpg今後の予定としては、3月末にテストベンチ開発編を出版予定で、そちらは検証メソドロジVMM/OVMの双方に対応したものになるという。

STARC:株式会社半導体理工学研究センター

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2009/01/26 )

 

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