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S2Cが複数ユーザー利用を想定した最大容量14億ゲートの新製品「Cloud Cube」を発表

2015年5月26日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けるS2Cは、新製品「Prodigy Cloud Cube」のリリースを発表した。


発表によると「Prodigy Cloud Cube(以下、Cloud Cube)」は、複数ロケーションの複数ユーザーによる利用を想定した、言わばプロトタイピング環境の統合管理プラットフォームで、最大32個のFPGAを搭載可能な筐体にはパワー、冷却、リモート制御機能が備えられている。

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「Cloud Cube」のユーザーはネットワーク経由で遠隔地から「Cloud Cube」にアクセスする事が可能で、目の前にFPGAボードがある感覚でローカルでの作業を「Cloud Cube」に転送し「Cloud Cube」上のFPGAリソースでプロトタイピングを実行できる。このアプローチはFPGAベースのプロトタイピング・システムとしては業界初で、S2CのCEOである中間俊雄氏は、「大幅なコスト削減と市場投入期間の短縮を実現する」と主張。「Cloud Cube」にはS2C社の提供する各種FPGAボードを搭載でき、デザイン容量は最大で14億ゲート、最大16ユーザーで利用する事ができるという。

なお、「Cloud Cube」には制御、モニタリング用のランタイム・ソフトウェア、ハードウェアの問題点を検出するセルフテスト機能などが付属しているが、運用に当たっては自動パーティショニング・ツール「Prodigy Player Pro」、システムレベル・シミュレーションとの協調検証用インタフェース「Prodigy ProtoBridge」、80種以上のドーターカードおよびライブラリ群「Prodigy Complete Prototyping Platform」といった既存のソリューションを利用する事が可能。今月20日に発表したVirtex UltraScale 440を搭載した新製品「シングルVU440 Prodigy Logic Module」も「Cloud Cube」に搭載できる。

S2Cジャパン株式会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2015/06/01 )

 

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