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Design Solution Forum 2021 開催レポート

2021年11月4日、5日の2日間、技術者向けのセミナーイベント「Design Solution Forum 2021(DSF2021)」が初となる2日間完全オンライン形式で開催された。

DSF2021公式ホームページ

今回で8回目の開催となるDSF2021は、史上2番目に多い1,164名の登録者を集めた。

初日の基調講演は日本シノプシス合同会社の藤井社長が登壇。「半導体開発:世界の現状と日本の未来」と題した講演は今回のDSF2021で最も多くの聴講者が集まった。
藤井氏は半導体市場で存在感を増しているプラットフォーマー各社の先端チップを紹介した上で、チップの処理性能を現在の1000倍以上に高めるこれからのチップ開発の姿を解説。半導体設計への投資の少なさに懸念を示しつつ、日本の半導体企業のビジネスにはまだまだ伸びしろがあるとエールを送った。※オンデマンドでご視聴頂けます。

2日目の基調講演は一般社団法人サイバースマートシティ創造協議会 代表理事の豊崎氏が登壇。豊崎氏は自ら推進している「スマートシティ・プロジェクト」を日本の電機産業再興のためのプロジェクトと称し、これまでの道のりと今後の展望を紹介。長年半導体業界で活躍してきた豊崎氏は、チップ開発とスマートシティ開発の類似性を指摘し、スマートシティ開発は半導体エンジニアの知識が活かせる新しいフィールドだと語った。
豊崎氏の基調講演:「都市間連携でデータ共有するスマートシティの未来」 ※オンデマンドでご視聴頂けます。

DSF2021で行われた講演は2日間で計45講演。基調講演を除いた一般講演で最優秀講演賞を獲得したのは、ソニーグループ株式会社の木村 徹也氏で講演タイトルは「コンシューマープロダクツにおけるシステムアーキテクチャ設計の流れとこれから」だった。※DSFでは聴講者による投票により優秀講演を表彰している。

惜しくも僅差で最優秀講演賞を逃した京セラドキュメントソリューションズ株式会社、田中 邦彦氏の講演「複合機で実現するエッジAI開発事例」も聴講者の評価が高かった。※オンデマンドでご視聴頂けます。

スポンサーによる講演として最も評価が高かったのは、シーメンスEDAジャパン株式会社 山本 修作氏による「シーメンスEDAの高位設計ビジョン - 成功への次の一手」だった。 ※オンデマンドでご視聴頂けます。


なお、DSF2021で行われた講演はほぼ全てDSF2021HP上からオンデマンドのアーカイブ配信を視聴することが可能。下記の3講演については、講演者様の好意により動画を一般公開しているので、登録せずに視聴する事ができます。

・基調講演:「都市間連携でデータ共有するスマートシティの未来」 
・招待講演:「高い並列性能と耐障害性を持つElixirとNervesでIoTの新しいカタチを切り拓く」東京大学 准教授 高瀬 英希 氏
・DSF特別LTセッション:「RgGen ご紹介」株式会社PEZY Computing 石谷 太一 氏  

毎回様々な分野、様々な立場のエンジニアが集うDSFだが、今回のDSF2021ではレガシーな事業分野に属さない「その他」分野の参加者が増え、アーキテクチャ設計、システム設計、アルゴリズム開発など上流設計に携わるエンジニアの参加が増加した。

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開催時期は未定だが、また来年もDesign Solution Forum 2022が開催される予定となっている。

Design Solution Forum
 

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