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Agilityが動作合成ツールをメンターに売却>MATLAB高速化ツールは競売へ

2009年1月22日、メンター・グラフィックスは、ESLツールを手掛ける米Agility Design SolutionからC言語設計スイートを買収した事を発表した。

プレスリリース文

発表によるとメンターが今回Agilityから買収したのは、旧Celoxca製品といった方が日本では馴染みのあるHendel-Cベースの動作合成ツール「DK Design Suite」、画像/ビデオ処理向けIP「PixelStreams」、FPGA評価ボード「RCシリーズ」の3製品からなるC言語設計環境で、その取引額は未公表。メンターは、これら製品をAgilityの既存顧客へ継続販売すると同時に、自社の動作合成ツール「Catapult C Synthessis」へのアップグレードのパスも用意する。

Agilityは財務状況の悪化により事業継続が困難となり、昨年Celoxica社から買収したCeloxca社のESL事業をメンターに売却。旧Catalytic社製品であるMATLAB高速化ソリューション他、Agilityの残りの資産は、1月28日に最低入札額275000ドルで競売にかけられる予定となっている。

メンターは、1月21日にSystemCフロントエンド環境「Vista」と動作合成「Catapult C Synthesis」を組み合わせた新しいTLM-2.0設計フロー「Scalable Design Methodology」を発表したばかりだが、Agilityのソリューションを手に入れた事でESL分野における同社の製品ポートフォリオは更に拡張される。

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Agility Design Solution社

メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2009/01/24 )

 

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