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【EDSFレポート】フォルテは売上順調、今後は動作合成回りの設計容易化を目指す

Electronics Design and Solution Fair 2009に出展していたフォルテ・デザイン・システムズのブースレポート。

フォルテはSystemCからの動作合成ツール「Cynthesizer」を展示。「Cynthesizer」は、市販の動作合成ツールとしては最も息の長い製品で、ジャパンの山田社長曰く「中身の合成機能は相当成熟したものになった。」という事で、フォルテは、今後動作合成回りの設計容易化に注力していく計画。

edsf2009_Forte-03.jpg今後のロードマップとしては、DACに向けて新バージョン3.6を開発中。既に顧客による先行評価が進んでいる新バージョンでは、SystemC2.2のサポートやインタフェースIPを自動生成する「インタフェース・ジェネレータ」機能のフルセットサポート、特定アプリケーション向けの合成用IPの装備などを予定しているという。

edsf2009_Forte-01.jpgシニアAEの桜井氏によると、合成用IPは、画像処理系のデータ・バッファリングなど設計において手間のかかる部分のテンプレート化を計画しており、これらはSystemCの動作IPとして提供される予定。また、「モジュラ・インタフェース」として提供しているインタフェースIPのラインナップも強化される計画で、同IPを使えば複雑なインタフェースを理解しなくても関数を呼ぶだけで設計が可能に。既にこういった「モジュラ・インタフェース」を社内で作っているユーザーもいるらしく、動作合成ユーザーの動向としては、間違いなく動作レベルIPの活用が進むと聞いた。

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フォルテ・デザイン・システムズ株式会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2009/01/25 )

 

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