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Synopsys、エミュレーター製品を手掛ける仏EVE社を買収

2012年10月4日、Synopsysは、エミュレーター製品を手掛ける仏EVE社を買収した事を発表した。

プレスリリース文

Synopsysは買収額など今回のEVE買収に関する詳細を明らかにしていないが、非上場企業であるEVEの買収手続きは既に完了しており、買収されたEVEは同社のCEOであったLuc Burgun氏をリーダーにSynopsysの検証ビジネス部門の一部になるようだ。

SynopsysがEVEを買収するという話は噂レベルでは数年前からささやかれていたが、今年のDAC以降からその噂はより具体的なものとなり、つい先日、Synopsysがサンノゼの地方裁判所に提出した書類によってEVEの買収が判明し世間を騒がしていた。

Synopsysは60社を超える数々の企業買収により、EDAソリューションの拡張を続けてきていたが、フルカスタム・レイアウト・ツール、エミュレーター、PCB設計ツールについては、最大の競合Cadenceに有ってSynopsysに無いソリューションとして長年その穴を埋めれずにいた。しかし、今年8月にSpringSoftの買収を発表。SpringSoftの買収が完了すれば、フルカスタム・レイアウト・ツール「Laker」が手に入る予定で、今回のEVE買収により、これまで持ちあわせていなかったエミュレータ製品も入手。残るはPCB設計ツールだけとなる。

EVEはここ数年急拡大している半導体大手の検証ニーズを捉え業績を伸ばしており、検証分野では大手3社に続く業界4位、売上規模は年間6000万ドル相当と推測されていた。EVEの製品は半導体大手のほぼ全てで利用されており、中でも最大の顧客はIntelで売上の30%以上を占めていたという話もある。日本国内でも数多くのEVEユーザーが存在しており、そのためMentorがEVEを訴えた特許侵害の裁判は日本でも行われていた。

尚、少々古い話になるが、現在はXilinxのFPGAベースのエミュレーター製品にフォーカスしているEVEだが、同社は2007年にハードウェア・アクセラレータ「Hammer」シリーズを手掛けていた米Tharas社を買収しており、専用プロセッサを用いた「高速コンパイル」、「全ノード観測」を特徴とするアクセラレーション技術も保有していた。

日本シノプシス合同会社

日本イヴ株式会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2012/10/05 )

 

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