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ルネサスが車載ソフト先行開発用のバーチャル開発環境をリリース

2022年4月12日、ルネサス エレクトロニクスは、車載アプリケーション・ソフトウェアの先行開発および動作評価のためのバーチャル開発環境の提供開始を発表した。

プレスリリース

発表によるとルネサスが用意するバーチャル開発環境は、「バーチャルターンキープラットフォーム」と「マルチコアデバッグ&トレースツール」で構成されており、現在、車載ゲートウェイ用SoC「R-Car S4」向けに提供が開始されている。今後は「R-Car V4H」や車載マイコン「RH850」のほか、新たに開発するSoC向けにも順次バーチャル開発環境を提供していく予定だという。

「バーチャルターンキープラットフォーム」と呼ばれる環境は、 バーチャル開発環境「R-Car Virtual Platform(R-Car VPF)」上に、ソフトウェア・ライブラリやサンプルコードなど動作検証済みの「ソフトウェア開発キット(R-Car SDK)」を搭載したもので、「R-Car VPF」は、Synopsysの「Virtualizer Development Kits(VDK)」をベースにR-Car固有のIPモデルを追加して構築されている。実チップを高精度で再現した同環境を利用することで、ユーザは実チップ/実ボードを用意することなくソフトウェアを開発できるようになる。

「マルチコアデバッグ&トレースツール」は、バーチャル開発環境で開発したソフトウェアの統合検証のためのツールで、ヘテロジニアス構成のR-Car S4に統合されている複数のプロセッサコア(Armコア(CR52、CA55)/ RH850コア(G4MH))を同時にデバッグおよびトレースすることが可能。R-Carに搭載される複数のハードウェア・リソースの相互作用に起因する問題の分析と特定を容易にし、問題が見える化、開発期間の短縮を実現するという。

これまでもルネサスは自社の車載マイコン向けのバーチャル開発環境をSynopsysと共同開発していたが、その環境の提供はSynopsysに委ねていた。今回発表されたバーチャル開発環境は自ら開発した「マルチコアデバッグ&トレースツール」も合わせてルネサスが直接顧客に提供するというもので、車載ソフトウェア開発におけるバーチャル開発環境の利用がより本格化してきたことの現れと見て取れる。

ルネサス エレクトロニクス株式会社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2022/04/13 )

 

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