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S2CがAMDの7nmFPGAを搭載したPCIe Gen5対応のプロトタイピング・システムをリリース

2023年7月4日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けるS2Cは、プロトタイピング・システムの新製品「S8-40 Prodigy Logic System」の発売を発表した。

プレスリリース

発表によるとS2Cの新製品「S8-40 Prodigy」は、AMDの7nm FPGA 「Versal™ Premium VP1802」を搭載。同社8世代目のプロトタイピング・システムとなる。

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※画像はS2C社HP上の公開画像


7nm FPGAを搭載するプロトタイピング・システムは恐らくこの「S8-40 Prodigy」が業界初。「Versal™ Premium VP1802」のLogic Cell数は約735万で1つのチップで4,000万ASICゲートのデザインに対応可能だが、「S8-40 Prodigy」のウリはデザイン容量ではなく「Versal™ Premium VP1802」を活かした高帯域幅接続のサポートにある。

具体的には、「S8-40 Prodigy」はCXL (EP) 付きPCIe Gen5 x4およびCCIX(RC/EP)付きPCIe Gen5 x8をサポートしており、PCIe関連の検証や高帯域幅アプリケーションのプロトタイピングに対応可能。また、データ転送速度28GbpsのGTMトランシーバを140個、32GbpsのGTYPトランシーバを28個、最大56GbpsのGTMトランシーバを32個搭載し、その総帯域幅は5600Gbpsに達する。

S2Cによると低レイテンシーで高帯域幅のPCIe Gen5のようなインターフェイスやCXL/CCIXのような高速インターコネクト・プロトコルを必要とすることが多い、ストレージ、AI、GPUの設計などの高帯域幅アプリケーションの検証ニーズをターゲットに「S8-40 Prodigy」を用意したということだ。

なお既に出荷が開始されている「S8-40 Prodigy」は、前世代の「S7-19P」と比較して内蔵メモリが5.37倍、DSPエンジンが3.73倍と大幅に増加している。 

S2C

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2023/07/06 )

 

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